***〜思い出〜***




たぬきちゃんが実家の近くに顔を出すようになったのは
今年の5月頃でしょうか・・・(2005年5月)
茶色の毛がフサフサとした人懐っこい子(*^.^*)
初めは祖母の家でご飯をあげていたんだけど
気が付けば私の実家にもキャットフードが(笑)
ふらりとやって来ては「ニャーオ!ニャーオ!ご飯ちょーだい!」と言い
食べ終われば、またふらりと何処かへお散歩に行ってしまう・・・
自由気ままな野良猫ちゃんの生活をしていました。


「たぬき」と命名したのに祖父です(笑)
たぬきみたいな顔はしてないんだけど「たぬき」ちゃん!(汗)
名無しさんよりはイイよね(*^.^*)
本当の名前は何だったのだろうと思いながらも
「たぬき!」「たぬきちゃん!」と呼んでいました。
そう呼んでも当の本人は知らん顔でしたけどね(^^ゞ


初めの頃、すずめを捕まえて玄関の前に置いてあった事が
あったね(>_<")
あれは「いつもご飯をくれてありがとう」ってゆう意味で
お礼の気持ちだったのかな・・・?

すずめを捕まえたのは後にも先にも
この一度だけだったね(*^.^*)


たぬきちゃんはちゃこの事が大好きでした(*^.^*)
ちゃこが外に出ると体をスリスリとしてきたり
お散歩に行こうとするとついて来たり・・・
絶対に爪を立てることはしませんでした。
そんな可愛い仕草をするたぬきちゃんにちゃこはシカト(◎-◎)
年を取ってくると、周りは気にせず我が道を行く!なのかな(笑)


夏には「セミを捕まえては食べ」の繰り返し(>.<)
こればかりは怒られても止められなかったみたいだね(ーー;)


毛の長いたぬきちゃんは毛玉がありました。
それを切ってあげたり、時にはクシでとかしてあげたり・・・
全然嫌がることなく喉をゴロゴロさせて喜んでました(*^.^*)
ノミ除けの薬を塗った時も、怪我をしてわき腹に穴が開き
消毒と薬を塗っている時も
おとなしくじっと我慢をしていました。
人に撫でてもらうことがとても好きな子でした。


9月の半ば頃には、以前ほどの元気もなくなり
食事量も急激に減りました。
それまでは、「ニャン!ニャン!ニャン!」と言いながら
駆け寄ってきていたのに、室外機の上で寝ているだけ・・・
ご飯も一日に何度も食べていたのに一回だけ・・・
ほとんど食べなくなりました。


9月16日(金)、妹から「息が荒い」と言うメールをもらい
病院に連れて行きました。
レントゲンを撮ったところ、正常な猫のレントゲンと比べ
ナイはずの所に15センチほどの大きな何かが写ってる・・・
先生から「脾臓という臓器が腫れ上がっているようです。
ガンの可能性が高いかもしれません。治療をするにも
かなりの貧血があり手術も困難です。」と言われ
最低限のことはと思い、栄養剤を打ってもらいました。


帰りの車の中では少し騒ぎましたが
家に付く頃にはグッタリと苦しそうな感じで動きませんでした。
いつもの居場所の室外機の上に寝かせてあげ、
少ししたら息がだいぶ静かになりました。
私は妹に頼んで一度家に帰りました。


夕飯の支度をしている時に妹から「死んじゃったよ」と
泣きながら電話があり、私は大急ぎで実家に向かいました。
たぬきちゃんは室外機の下に倒れていて
タオルがかかっていました。
まだ暖かく、息を引き取ったばかりのようでした。


もっと早く気づいてあげていたら・・・?
私が病院に連れて行ったせいで、体に異変が起きたのか・・・?
病院に行かなければまだ生きていられたのか・・・?
そんな苦しい思いでいっぱいでした。


病院の先生が言ってました。
「出産経験がない様なので、飼われていたみたいですね。
もしかしたら、病気のことがわかって捨てられて
しまったのかもしれません。。。」
これが本当ならとても悔しくて悲しいことです。
自分の家族が病気なのに捨ててしまうなんて・・・
人間ならどうしますか?捨てますか?
献身的に介護をするのではないでしょうか・・・


最後に・・・
猫は具合の悪いとき、傷ついたとき
安全な場所でじっとして体を休めて治癒をするそうです。
たぬきちゃんがこの場所を動かずに
じっとしていたのはこの場所が「安全」と
思っていたからなのでしょうか・・・
今となっては分かりませんが、薄暗い人気のない場所で
一人寂しく最期を迎えるより、楽しく過ごせた場所で
息を引き取ってくれて良かったと思います。

今は虹の橋にいるたぬきちゃん・・・
短い間だったけど、楽しい時間をありがとう♪




ききママさんから頂きました♪



2005/09/16